風邪のときのサウナはアリ?入り方や注意点
2024.06.07
風邪のときのサウナはアリ?入り方や注意点

風邪をひいたら、サウナで温まれば治るのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、体調不良時のサウナはNGです。施設利用者への感染拡大のリスクがあること、体調不良者本人にも負担が大きくなるためです。

また、風邪以外にもサウナNGなケースがありますのでこの記事で取り上げます。
正しいサウナの入り方や注意点についても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

◆風邪かも?と思ったらサウナは控えましょう


繰り返しますが、風邪かもしれないと思ったら、サウナの利用は控えましょう。
なぜ風邪をひいたらサウナを控えた方がよいのかをご説明します。

 

1.感染防止のため

風邪は、うっかり他人に感染してしまうことがあります。
おおぜいの人が密室に集まるサウナでは、他の人にウイルスの感染を広げる可能性があるので利用を控えましょう。

 

2.体力が奪われやすいため

風邪をひいている時は、体の体温調節機能も正常に働いていない状態です。
このような体調で高温のサウナに入れば、体に大きな負担をかけてしまいます。

ひと頃は、風邪をひいても汗をかけば治るといわれていた時代がありました。
暑いお風呂につかれば風邪が治ったという人もいたようです。

しかし、いつからかそうした考えが間違っていることがわかりました。
無理をして汗をかくのは逆に体力を奪われてしまいます。

体力がなくなると、大抵の場合風邪への抵抗力がなくなってしまい、回復期も遅れるので、サウナには入らないようにしましょう。

 

3.脱水症状に陥りやすくなるため

サウナに入ると大量の汗が出てきます。
その汗の量は平均で300ミリリットル〜500ミリリットルとされています。

体調の良い時であれば、サウナで快適に汗をかくことが可能です。
しかし、風邪をひいている時は体の熱を下げるために大量の水分がなくなってしまうため、脱水症状を招くおそれがあります。

脱水症状になると深刻なので、風邪をひいている時は絶対にサウナに入らないようにしましょう。

 

◆サウナを控えるべきケース


サ活で注意点はある?

心身ともにリフレッシュできるサウナですが、風邪以外にも控えた方がよい場合もあります。
どのような時にサウナを控えた方がよいのでしょうか。

 

1.飲酒後

酔った状態でサウナに入ると一時的に気分が良くなることもありますが、たいていは、治りが悪くなったり、症状が悪化したりします。

サウナの前の飲酒は、脱水症状を招き、体調を崩してしまうことが多いようです。
サウナの前のお酒は避けましょう。

 

2.二日酔い

同様に、二日酔いの状態でサウナに入るのもおすすめできません。
お酒は、サウナが終わってからたしなむようにしましょう。

 

3.高血圧

サウナは高血圧の予防が期待できますが、すでに160ミリメートルHG以上の高血圧の人は要注意です。
また、血圧を抑える薬を飲んでいる人や、動悸(どうき)が出る人なども気を付けなければなりません。

高血圧の人は、高温を避けて、低温サウナに入るか、ぬるめの水シャワーなどをかけるとよいでしょう。

 

4.心臓などに疾患がある方

サウナに入ると、血管が拡張し、血行がよくなります。
血流量が増加し、血圧を下げる効果が期待可能です。

しかし、心臓などに疾患があると医師から診断されている方は、かえって血管や心臓に負担をかけてしまいます。

また、熱いサウナから冷たい水風呂へ入ると、急に血管が収縮するので、血管や心臓への負担が大きくなります。
心臓などに疾患がある方は水風呂を避けた方がよいでしょう。

 

5.妊娠している方

サウナは妊娠している方にもおすすめできません。
とりわけ妊娠初期の方は、高温のサウナは避けるべきでしょう。

低温サウナなら問題ないという人もいますが、当日の体調に左右されますので、基本的には避けた方がよいでしょう。

 

6.サウナは小学生になってから、大人と一緒に

小さい子供がサウナに入るのも好ましくありません。
小さい子供は、サウナに入ると血圧が低下し、高温への適応が難しいようです。

サウナは小学生になってから、大人と一緒に入るようにしましょう。

 

◆サウナは風邪の予防に効果的


風邪をひいている人がサウナに入ることはおすすめできませんが、風邪の予防のために入るのは効果的です。

サウナで期待できる健康効果をご紹介します。

 

1.免疫力アップ

1990年代にオーストリアのウィーン大学が出した論文では、サウナを利用する人と利用しない人との免疫力を比較しています。
これは、週2回サウナに入るグループと、全くサウナに入らないグループと25人ずつ2つのグループに分けて行ったものです。

サウナを利用する人は、利用しない人よりも風邪にかかる確率が50パーセント低かったという結果が出ました。
最初の3カ月はどちらのグループも風邪をひく確率が変わらなかったのですが、続く3カ月で大きな差が出たようです。
サウナに入る人の方が免疫力のアップが見られたからでしょう。

免疫力がアップすると、体内に侵入した菌やウイルスと戦う力が強くなり、その結果、風邪にかかりにくくなったというわけです。

 

2.ストレス緩和

風邪を予防するには、体が疲れている時には無理せずに体を休めるのが効果的です。
睡眠不足や食欲の減少などにより、抵抗力が低下すると風邪をひきやすくなります。

サウナは、その熱気によって脳が興奮し、身体機能が整えられ、ストレスを解消できるといわれています。

 

3.血行促進

サウナに入ると体温が上昇し、血管が拡張し、血行が促進されます。
そのため、素早く老廃物を体外に排出することが可能ですし、血液中の栄養分や酸素が体の隅々まで行きわたります。

その結果、風邪をひきにくい体づくりが可能です。

 

◆体に負担をかけないサウナの入り方


サウナの基本的な入り方

体に負担をかけないサウナの入り方をご説明します。
サウナを楽しむためにも知っておくとよいでしょう。

サウナの基本的な入り方としては以下の順序になります。

  1. 洗体→2.サウナ浴→3.水風呂→4.休憩(外気浴)

それぞれを順番に説明しましょう。

 

1.洗体

サウナに入る前に体を洗うと体が温まり、発汗もしやすくなるので、サウナの熱による体への負担を減らすことができます。

 

2.サウナ浴

サウナの温度にもよりますが、おおむね8分~10分以内の入浴がよいでしょう。
長時間サウナに入ればよいというものではありません。

サウナ室天井に近い上の方が下より温度が高くなっています。
乾式のサウナよりもミスト式のサウナの方が、早く体温上昇する傾向があります。

また、痩せた人の方が太った人よりも体温が上昇しやすい傾向があります。

 

3.水風呂

サウナから出て水風呂に入る前には、必ずかけ湯をしましょう。
かけ湯をすると血圧の急上昇をおさえますし、水風呂を汚さない効果もあります。

水風呂の入浴時間はおおむね1分~2分がおすすめです。
水圧による心臓への負荷が木のなる人はシャワーを浴びるだけでもよいでしょう。

 

4.休憩

水風呂から出たら休憩スペースなどで外気浴を行います。
5~10分程度体を温め、椅子などに横になってゆったりしていると、血圧が低下し、リラックス効果が期待可能です。

1~4のサイクルを1サイクル行うだけでも十分ですが、体力のある人はこのサイクルを2~3回繰り返すとより大きな効果が期待できるでしょう。

 

◆「いきいき夢ロマン」でサ活を満喫しよう!


この記事では、風邪のときのサウナの入り方や注意点などについて解説してきました。

サウナの正しい入り方をマスターして、風邪をひかない健康的な体をつくるためにサウナを活用するとよいでしょう。

なお、源泉掛け流しの天然温泉「栃木天然温泉 いきいき夢ロマン」は、都心からのアクセスもよく、設備も充実しており、快適なサウナが楽しめるおすすめの温泉施設です。

ぜひご家族でお出かけください。