夏こそお風呂で疲労回復&夏バテ解消!暑さを乗り切る入浴法
2024.07.01
夏こそお風呂で疲労回復&夏バテ解消!暑さを乗り切る入浴法

暑い夏は「夏バテ」に要注意です。
「夏バテ」すると、なんとなく体調が悪く、食欲もなく、お風呂に入るのも面倒くさく、簡単にシャワーで済ませたくなります。

ところが、夏バテ対策として、実はお風呂が有効なのはご存じでしょうか。
夏バテを乗り切るためには、いったいどういった入浴方法がおすすめなのでしょうか。

そこで、この記事では夏バテに有効なお風呂の入り方について解説します。
ぜひ最後までお読みください。

 

◆夏バテになる主な原因


暑い夏は、どうして夏バテになるのでしょうか。
夏バテになる主な原因をご説明します。

 

1.自律神経の乱れ(室内外の温度差)

暑い夏の日は気温が上がりますが、逆に屋内ではエアコンを強く効かせるため、屋内と屋外の温度差が大きくなります。

屋外に出たり屋内に入ったりすることを繰り返していると、精神や肉体をコントロールする自律神経が温度差に耐えられず、乱れてしまうというわけです。

 

2.発汗による水分不足

じっとしていても汗が噴き出る夏の日は、発汗とともに体内の水分やミネラルも噴出してしまいます。
水分やミネラルが失われて、脱水症状となることも夏バテの原因の1つです。

 

3.睡眠不足

猛暑が続くと夜も蒸し暑く、寝苦しいため睡眠の質が低下します。
その結果、睡眠不足となり、日中でも眠気が取れず、仕事にも勉強にも集中できません。

 

4.「夏冷え」や血行不良、胃腸の乱れなど

冷房により体が冷やされる「夏冷え」や血行不良となります。
その結果、血管や筋肉が収縮して全身の血の巡りが悪くなるようです。

また、夏バテで自律神経が乱れると、胃腸の働きが低下して、食欲不振となります。
その結果、エネルギー不足となり、疲労回復が困難になってしまうようです。

 

5.夏特有の環境や生活習慣が要因となる

夏になると夜遊びや夜更かしが多くなったり、運動不足になったりと生活習慣が乱れがちです。
生活習慣が乱れると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。
その結果、自律神経が正常に保たれなくなるようです。

 

◆シャワーだけではダメ?夏のお風呂で得られる効果


夏はシャワーだけですませるのではなく、お風呂に入ることがおすすめです。
夏のお風呂で得られるいくつかの効果をご説明します。

 

1.疲労回復効果

お風呂に入ると、湯熱作用により血流が良くなり、十分な酸素や栄養分が運ばれ、逆に二酸化炭素や老廃物が体外に排出されるため、疲労回復に効果的です。

また、体が温まるため、関節や筋肉の凝りがほぐされて、腰痛や肩こり、筋肉痛がやわらぎます。

 

2.睡眠導入効果

寝る2時間程前に38度くらいのぬるめのお風呂に入ると睡眠導入効果が期待できます。

お風呂で脳や内臓といった体の内部体温が一時的に上昇しますが、布団に入るころには深部体温が下がってきます。
この時、人の体は副交感神経が優位になり、体がリラックスするため、眠気が生じるようです。

 

3.発汗効果(汗腺の機能維持、デトックス)

お風呂に入ると、体温が上がるため汗腺の機能維持やデトックスといった発汗効果が期待できます。

お風呂に入ってたくさん汗をかくことによって、老廃物を体外に排出し、すっきりした体にすることが可能です。

 

4.血流改善

お風呂に入ると体が温まるため血管が広がり、血流が改善され、新陳代謝が促進されます。

また、筋肉の収縮による肩こりをほぐしたり、神経痛など慢性的な痛みを和らげたりする効果も見られるようです。

 

5.むくみの解消

お風呂につかると水圧によりむくみの解消に効果があります。

湯船の中では体の表面だけではなく、皮膚の下の血管まで圧力がかかりますが、この「静水圧作用」によって、手足などの末端の血液を心臓へと押し戻すことが可能です。

その結果、リンパや血液の流れを改善します。

 

6.汚れが落ちやすくなる

お風呂では汚れが落ちやすくなります。

お風呂に入ると毛穴が開くため、シャワーでは落とせない余分な皮脂を落とすことができるので、スキンケアやボディケアに効果的です。

 身体を洗うときは、せっけんを泡立てて皮膚をやさしくなでるようにし、無理に角質をはがさないようにしましょう。

 

◆疲れを取る入浴方法


お風呂で疲れを取るために効果的な入浴方法があります。
夏におすすめの入浴法をご紹介しましょう。

 

1.温度は37~39度のぬるま湯くらい

お風呂の温度は37~39度くらいのぬるま湯がよいでしょう。

人によってはぬる過ぎると感じるかもしれませんが、体力や年齢に関係なく、ヒートショックやのぼせなどを起こしにくいようです。

 

2.眠る1~2時間前に入浴

寝る1~2時間前に、40~43度のお風呂に入ると一時的に体温が上がり、床につくころには体温が下がるので寝つきがよくなります。

 

3.10~15分つかる

お風呂につかる時間は、顔や額が汗ばんでくる10~15分程度がよいでしょう。

注意点としては、特に赤ちゃんや子供の入浴時間は15分程度までとし、それよりも長い時間の入浴は避けるべきです。

また、心臓や血管、呼吸器に疾患がある方は、間に休憩を入れ、長い時間入らないようにしましょう。

 

4.入浴剤やアロマでさらなるリラックス効果を

入浴剤やアロマをお風呂に入れるとさらにリラックス効果があります。
入浴剤のおすすめは、ハーブ系のラベンダー、ベルガモット、カモミールなどです。 

あるいは、アロマの香りもリラックス効果があり、一日の疲れが取れ、ストレスが解消されて、夜はぐっすり眠れます。 

 

◆夏のお風呂での注意事項


夏のお風呂は疲労回復や夏バテ解消に効果があることがわかりましたが、いくつかの注意点もあります。
夏の入浴での注意事項は以下のとおりです。

 

1.入る前にコップ1杯水分補給

脱水症を予防するために、お風呂に入る前にしっかり水分補給をしておくことは大切です。
1回の入浴で約800ミリリットル脱水するといわれています。

入浴前にコップ1杯分(150ミリリットル)を補給しておきましょう。

おふろに入ると大量の汗とともに、ミネラル分も失われます。
入浴後も必ず水分補給を忘れないようにしましょう。

入浴後に補給する水分は、できれば常温のカフェインや糖分を含まないノンカフェインのものがおすすめです。

 

2.42度以上は非推奨

42度以上の熱すぎるお湯は、かえって体を活動的にさせてしまいます。
熱いお湯が好きだという人もいるでしょうが、交感神経が興奮し血管が収縮するため、とてもリラックスできる状態にはなりません。

また、熱すぎるお風呂は免疫力低下にもつながります。
特に高血圧の人は、血圧がおおむね20〜40上昇してしまうためおすすめできません。

 

3.夏場は浴室のカビに注意

夏場の浴室は湿度が80パーセント、温度が20~30度、水や酸素、石鹸の泡や皮質といった栄養分も豊富にあるため、カビが生えやすく、虫もわきやすくなります。

お風呂のカビを防止するためには以下の方法が有効です。

・入浴前に浴槽全体にシャワーの冷たい水をかける
・入浴後にお湯(50度位)で浴室を洗う
・浴室の湿気をできる限り取る
・定期的に物を置いている所を洗う
・換気を毎日何回か行う
・毎日排水溝のゴミを取り除く
・防カビ剤やくん煙剤をまく

 

4.残り湯はNG

お風呂の残り湯は不衛生なので、翌朝などに追い炊きをしないようにしましょう。

特に、室温が高い夏場に残り湯を放置しておくと、菌が急スピードで繁殖するおそれがあります。 

洗濯に利用する際は、残り湯は洗いに、水道水はすすぎにといったように使い分けましょう。

 

5.体調不良時は短めに&早めに出る

風邪で熱が38度以上あったり、全身の倦怠感や悪寒があったりする場合は、短めに、早めにお風呂から出るよういしましょう。 

下痢や嘔吐、頭痛、めまいなどがある時は、入浴自体を控えるべきです。

 

◆「いきいき夢ロマン」で夏もお風呂を楽しもう


暑い夏の日はどうしても簡単にシャワーで済ませてしまいがちです。
しかし、この記事を読んで、夏でも毎日ゆっくりお風呂に入ることはたくさんのメリットがあることがおわかりになったと思います。

正しい入浴方法で毎日入浴する習慣を身に付けることにより、すっきり疲労回復をして夏バテを乗り切ることとしましょう。

なお、源泉掛け流しの天然温泉「栃木天然温泉 いきいき夢ロマン」は、都心からのアクセスもよく、快適なお風呂が楽しめる温泉施設です。

ご家族やお友達とぜひ一度お出かけください。