ロウリュとは?アウフグースとの違いや期待できる効果を解説
2024.05.16
ロウリュとは?アウフグースとの違いや期待できる効果を解説

サウナブームの昨今、「ロウリュウ」や「アウフグース」という言葉を耳にすることがあります。

「ロウリュウ」とは何語で、いったいどういう意味なのでしょうか。
また、「アウフグース」とはどういう意味で、「ロウリュウ」とはどこが違うのでしょう。

この記事ではサウナの「ロウリュウ」や「アウフグース」の意味や違い、期待できる効果などを解説します。

 

◆ロウリュウ(ロウリュ)とは?


ロウリュウ(ロウリュ)とは?

「ロウリュウ(ロウリュ)」とはストーブの上で暖められたサウナストーンにひしゃくなどを使って天然水やアロマ水をかけることでつくられる蒸気のことです。
ロウリュウは蒸気のフィンランド語訳であり、サウナとともにフィンランドで誕生しました。

ロウリュウは、サウナ室内の湿度を急に高めることができるので、発汗を促進し、体の活性化や新陳代謝に効果があるとされています。

ロウリュウが日本に来たのは2000年代で、その後全国の温泉施設に広まりました。
たとえば、横浜市の馬車道にある「ひとりサウナ ロウリュ―ランド」などが有名です。

 

◆あおぐのは「アウフグース」


あおぐのは「アウフグース」

「アウフグース」とは、 「ロウリュウ」でできた蒸気をタオルなどであおぐことです。
あおぐことで蒸気がサウナ内に広まり、体感温度をより高めることができます。

しかし、現実には「ロウリュウ」と「アウグース」は混同して使用されることが多く、あおぐことを「ロウリュウ」と勘違いしている人も多いようです。

温泉施設でも、「ロウリュウ」という言葉の方が知られているので、お客様にわかりやすいようにあえて「ロウリュウ」と表記している施設もあります。
漢字で「老龍」と書かれているケースもあるようです。

「アウフグース」ドイツ生まれで、そのためドイツ語が使われています。
スタッフによってパフォーマンス性の高いアウグースが行われるサウナが、ドイツでは人気があります。

一方、フィンランドではアウフグースは行われていません。

日本ではアウフグースを行うスタッフのことを「熱波師」と呼び、アウフグースのことを「熱波」と呼ぶことが多いようです。
最近は、「熱波師」によるアウフグースのパフォーマンスが行われる施設が日本でも増えてきており、人気の「熱波師」も登場するようになってきました。

「灼熱の漫談ロウリュウ師いずちゃん」も有名な「熱波師」です。

 

◆ロウリュウの効果と魅力


ロウリュウの効果と魅力

サウナ室にある熱く焼けたサウナストーンに水をかけることで、たくさんの蒸気を発生させます。
この蒸気によりサウナ室内の湿度を一気に高めることができ、その結果、高い発汗作用を促すことが可能です。

その結果、発汗作用、新陳代謝、デトックス、快眠、より早く体が早くあたたまるなどの効果が、ロウリュウによって得られます。

さらに、サウナストーンにアロマ水をかけた時に発生するアロマの香りによるリラックス効果や、体への負担が少ないのもロウリュウの魅力です。
「ヘビーサウナー」の中には、ロウリュウファンも多いのもうなずけます。

日本で行われているロウリュウの種類をご説明します。

 

1.ロウリュウ×アウフグース

施設の熱波師がロウリュウ後にアウフグースを行って、一気に熱気を室内に充満させる方法です。

音楽をかけながら行うなどイベント性が高く、サウナ室内が盛り上がるので大変人気で、アウフグースが行われる時間帯はサウナ室が満室になることもあります。

実施する熱波師や実施時間が前もって決められていているので好きな熱波師や都合に良い時間を選択することが可能です。
岩盤浴などの場所で、家族やカップルで楽しめる施設もあります。

 

2.オートロウリュウ

機械が自動的にサウナストーンに水をかけてロウリュウを行ってくれる方法です。
ロウリュウが決まった時間に行われ、いつも蒸気が充満しているので、時間を気にする必要がありません。

ロウリュウ×アウフグースは、熱波師の体力の関係で1日に実施できる回数に限りがありますが、オートロウリュウなら1日に何度も実施できます。

 

3.セルフロウリュウ

フィンランドでは最もポピュラーな方法で、サウナストーンに自分で水をかける方法です。
サウナ室にアロマ水の入った桶やひしゃくが用意されているので、自分の都合の良い時間にロウリュウを行うことができます。

なお、セルフロウリュウを行う際は、周辺にいる人に一声かけてからゆっくり水をかけるようにしましょう。

 

◆ロウリュウのマナーと注意点


ロウリュウのマナーと注意点

気持ちよくロウリュウを楽しむためにはいくつか注意すべき点があります。
ここでは5つの注意点を解説しましょう。

 

1.近くにロウリュウ用の水が置かれているか

日本ではロウリュウができる施設はまだ限られていています。
ロウリュウ用の水が用意されていない施設の場合、ロウリュウを行うことはできません。

ロウリュウができる施設は、「ロウリュウOK」という表示があることが多いので確認しましょう。

 

2.ストーブに水を掛けると故障の原因に

ロウリュウがNGの施設にあるストーブに、勝手に水をかけると故障の原因になりますので、絶対にやめましょう。

 

3.一度にかけすぎないこと

「ロウリュウOK」の表示があるサウナの場合でも、たくさんのアロマ水を一気にかけてしまうとストーブの故障の原因になります。

適度に間隔をあけて、ひしゃく一杯分の水を上からかけるようにしましょう。

 

4.周りのお客さんに確認を取ること

周囲のお客さんに「かけてもよろしいですか?」などと、事前に一声かけてからセルフロウリュウを行いましょう。

もしかしてロウリュウを嫌がる人がいるかもしれません。

 

5.水分補給はしっかりと

サウナで脱水症状にならないためにも、事前に水分補給をしっかり行っておきましょう。

 

◆サウナの正しい「ととのう」方法


サウナの基本的な入り方

サウナの正しいととのえ方を解説します。
正しいととのえ方を知っておくことで、サウナの効果をより高めることが可能です。

 

1.水分補給

サウナは発汗作用があるため日常生活ではかくことがないほど、多量の汗をかきます。
水分補給を事前にしっかり行っておくことは大切です。

あまり喉が渇いてないと思っても、コップ一杯程度の水は飲んでおきましょう。
入浴する前だけではなく、休憩中、入浴後も水分補給を欠かしてはいけません。

 

2.洗体

体を洗わずにサウナに入ると、皮膚の汗腺が落ちないので、汗をかきにくくなりますし、他の入浴者にも失礼です。
サウナに入る前は、必ずかけ湯で汗を流し、体と頭も洗ってから水風呂に入るようにしましょう。

洗体したら水気を拭き取ってから湯船につかるようにしましょう。
水滴を垂らしながら湯船につかるのはマナー違反です。

 

3.サウナ→水風呂→外気浴 3セット程度

サウナを楽しむのは以下の①~③の順番になります。

 

① サウナ

入る時間は6分~12分程度が適切です。
サウナでは、高い位置に座るほど温度も高くなるので、自分の体に合わせた位置に座りましょう。

② 水風呂

サウナを出たら、シャワーなどで汗を流してから2分程度水風呂に入ります。

③ 外気浴

水風呂から出たら、タオルで水分をぬぐって、水分補給をしながら10分程外気浴をします。

 

①~③を3セット程度行いましょう。
温度の違う環境を繰り返し味わうことで、血液の循環を促進し、疲労回復などの効果が得られます。 

 

◆サウナを正しく使って心と体をととのえよう


この記事では、サウナの「ロウリュウ」や「アウフグース」の意味や違い、期待できる効果を中心に解説してきました。

たまには、これまでと違う種類のサウナに出かけてみたり、より自分に適した入浴方法を見つけたりするのも楽しいものですね。

なお、源泉掛け流しの天然温泉「栃木天然温泉 いきいき夢ロマン」では、都心からのアクセスもよく、ロウリュウやアウフグースも楽しめます。

レジャーや仕事の後に、ご家族やお友達とぜひ一度お立ち寄りください。