「ととのう」とは?どんな状態?サウナの入り方やメリットも紹介
2023.10.12
「ととのう」とは?どんな状態?サウナの入り方やメリットも紹介

最近は男女を問わず、世代を問わずサウナが大人気です。

サウナは新陳代謝を高めるとか、デトックス効果があるとか一般的にいわれていますが、何よりも「ととのう」ことが醍醐味だといわれています。

サウナで「ととのう」とはいったいどんな感じなのでしょうか。

この機会に楽しいサウナの入り方やメリットなどについてぜひ知っておきましょう。

【目次】
・ととのうとは?
・ととのうことで期待できる効果
・ととのうためのサウナの入り方
・サウナをさらに楽しむために
・サウナの種類とそれぞれの効能
・マナーを守ってサウナを楽しもう

 

◆ととのうとは?


サウナに入り、続いて水風呂に入り、続いて外気浴をするというサイクルを1~3回繰り返した後、外気浴をすると恍惚感を感じる状態のことを「ととのう」といいます。

 

・サウナで得られる快感

「ととのう」は、「サウナ~水風呂~外気浴」のセットを3回ほど繰り返すことで得られる快感、でありトランス状態のことです。

学術的に明確な定義はありませんが、サウナで得られる特別な感覚で、人によっては瞑想(めいそう)同様、アイデアが生まれたり、雑念がなくなったりすることもあります。

 

・ととのうとどんな感覚になる?

ととのう時のリラックスした感覚は、人それぞれ異なります。
具体的には、「頭が真っ白になる」、「頭がパカーンとなる」、「ブワーとなる」、「無我の境地」、「極楽にいる」など、人によって「ととのう」感覚の表現はさまざまです。

 

・ととのうのメカニズム

医学的には、温かいサウナと水風呂の温度差による刺激により、交感神経と副交感神経が刺激されることに「ととのう」のメカニズムがあるとされています。

脳内で働く「β-エンドルフィン」という神経伝達物質の一種や、「オキシトシン」という幸せホルモン、精神を安定させ、ストレスを緩和させる「セロトニン」が脳内に分泌されます。
そのため、脳内麻薬と呼ばれることもあるようです。
「サウナ~水風呂~外気浴」のセットのセットを繰り返し行うことで、鎮痛効果や気分の高揚・幸福感が得られます。

 

◆ととのうことで期待できる効果



「天然温泉」という言葉もよく耳にします。
「天然温泉」と「人工温泉」とはどこが違うのでしょうか?

 

・人工温泉とは

サウナに入ることで期待できる効果はいくつかあります。
サウナで「ととのう」ことによって得られる具体的な効果は、いったいどのようなものでしょうか。

 

・血行促進

血行がよくなるため、酸素や栄養を全身に届けることができます。

ストレスや緊張感で体がこわばることにより圧迫されていた血管が柔らかくなるからです。

安静にしている時の2倍ほどに血流量が増え、十分な酸素や栄養を体のすみずみにまで行き渡らせることが可能です。

血流の増加は、これにくわえて、筋肉内の血流量も増やすことができるため、肩こりや腰痛、冷えの改善、疲労回復といったものにも効果があります。

 

・体温調節機能の正常化

現代人は、夏になると冷房や暖房を使い、冬になると暖房を使うなど、快適な環境で過ごすことが多くなってきました。
そのため、汗腺機能や体温調整機能が昔の人よりも衰えてきているようです。

屋内と屋外の温度差が大きいため、体への負担が大きいことはもちろんですが、汗腺の機能が衰えて、十分に汗をかくことができない人が多くなってきました。

体温調節を上手にできないと、特に夏場は、気温の上昇に耐えられずにめまいがしたり、体調を崩したり、熱中症になってしまったりすることもあります。

サウナで汗をかくことによって、人間がもともと持っていた機能を正常化させることが可能です。

 

・免疫力向上

サウナの熱によってヒートショックプロテインというたんぱく質が生じ、細胞が活性化します。

サウナの熱で体の細胞が傷つけられてしまいますが、その傷を修復しようとする免疫力もあるというわけです。

 

・美容や美肌にも効果が

サウナに入ると、血流促進効果により、美肌、お通じがよくなるなどの効果があります。

食事で得た栄養を届ける役目と、不要な老廃物を排出する役目が血液にはあるからです。

また、血流促進は、老廃物の排出で、吹き出物や体重増加、体のむくみの防止にも効果が期待できます。

 

◆ととのうためのサウナの入り方



ととのうためのサウナの入り方を順番に解説します。

 

1.水分補給をしっかりとる

大量の汗をかきますので、サウナに入る前にしっかり水分を摂取しておきましょう。

 

2. シャワーで体を温める

高温のサウナにいきなり入ると、血圧が急激に上がってしまうおそれがあります。
いきなりサウナに入らず、シャワーで軽く体を温めてからにしましょう。

 

3.体の水分を拭き取ってからサウナに入る

汗が出やすくなりますので拭き取っておきましょう。
マナー上でも当然のことです。

 

4.最初は下段から始める

サウナ室内の座席が何段かある場合は下の段から始め、熱気に慣れてきたら徐々に上段に座りましょう。
熱は上昇する性質があるので、上段の方が高温になるからです。

 

5.サウナは5分くらいから

最初は5分程度からはじめて、体調に合わせて少しずつ時間を延ばすようにし、最終的には10分まで時間をのばしてみましょう。
いきなり無理をすると、めまいがしたり、脱水症状や熱中症になったりする危険性があります。

 

6.クールダウン

水が冷た過ぎると、刺激が強すぎて、体調や健康状態によっては心臓への負担が大きく、血圧が急上昇することもあります。
30℃程度のぬるま湯でもだいじょうぶです。

 

7.ととのい椅子で休憩する

体の水滴をしっかり拭き取り、椅子に座ってリラックスします。
屋外で外気浴ができる環境ならなおよいでしょう。

上記の流れを2〜3回繰り返しますが、最初は1回だけでも十分です。
繰り返す場合は、休憩のつど、十分に水分補給をすることを忘れないようにしましょう。

 

◆サウナをさらに楽しむために


サウナは自分の心と体に向き合う時間です。
スマホを持ち込むことができないので、デジタル機器やインターネットから距離を置く「デジタルデトックス」に最適です。

ストレッチや足ツボ押しをやってみるのもよいでしょう。

休憩のプロセスでは、頭をからっぽにしてディープリラックスモードにひたります。
たくさんの幸せホルモンにひたることができ、サウナのとりこになってしまうのはうけあいです。

 

◆サウナの種類とそれぞれの効能



以下の2種類にサウナは分類されます。

 

1.乾式のサウナ

日本ではこのタイプが主流です。
湿度が低いので、気持ちよく汗をかくことができます。
また、血行促進、疲労回復、肩こり、リフレッシュなどが短時間ででき、全般的な不調に効果
があるのが、乾式サウナの特徴です。

乾式には、フィンランド式のドライサウナといった遠赤外線のものもあります。
80〜100℃の高温のサウナ室で、ストーブのまわりを木の椅子が囲んでいるスタイルです。
遠赤外線サウナは、体を芯から温めてくれるため、冷え性やむくみに効果があります。
また、毒素をしっかり体内から排出できるため、美肌効果、代謝アップなどにも効果的です。

 

2.湿式のサウナ

40〜50℃ほどに水蒸気で温められた、湿度が高く、比較的温度が低いサウナのことです。
湿式は湿度が高いため、うるおいや美肌効果があるため女性に人気があります。

ミストサウナやスチームサウナといったものが湿式です。
スチームサウナは、ボイラーで水蒸気を発生させるため、湿度が100%にもなり、体感としてはとても熱いです。

ミストサウナは、細かいミストをソフトに噴射するため、スチームサウナよりは体への負担がかかりません。

 

◆マナーを守ってサウナを楽しもう


マナーを守りながら「サウナ~水風呂~外気浴」のセットを繰り返すことで、誰でも簡単に「ととのう」ことは体験できます。

あなたも流行に乗り遅れることなく、早速、お近くのサウナに出かけて、楽しんでみてみてはいかがでしょうか。

栃木県にお越しの際は、栃木市の源泉掛け流しの天然温泉「栃木天然温泉 いきいき夢ロマン」にお立ち寄りください。全国でも珍しい天然炭酸水素塩温泉で、日頃の疲れ・旅の疲れをじんわりと癒します。サウナを併設していますので、有意義な”サ活”をお過ごしいただけます。ご来店を心よりお待ちしています。