お風呂に入って熱中症予防!夏の入浴方法と注意点
2024.07.03
お風呂に入って熱中症予防!夏の入浴方法と注意点

猛暑が続く夏は、特に熱中症に注意が必要です。

熱中症になると、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、ぐったりする、歩けない、体に力が入らない、体が熱いなどの症状があります。

熱中症の予防にはさまざまな方法がありますが、入浴は有効な対策の1つです。

この記事では、熱中症を予防するための効果的な入浴方法や注意点などを解説します。
暑い夏を乗り切るためにも、ぜひ、ご参考にしてください。

 

◆夏こそ入浴を!入浴で期待できる効果


夏にシャワーだけでなく、しっかり入浴することをおすすめします。
入浴をおすすめする理由をご紹介しましょう。

 

1.睡眠導入効果

人は、38度程度のぬるめのお湯につかると、体をリラックスさせる副交感神経が優位になります。
そのため、質の高い睡眠導入効果が得られるというわけです。

 

2.発汗効果

暑い夏の日にエアコンの効いた涼しい部屋の中にいると、汗をかかないため体温調整がうまくいきません。
その結果、熱中症などのリスクが高くなってしまいます。

ゆっくりお風呂に入ることで、汗をしっかりかくことができるので、体調を整えることが可能です。

 

3.においケア

気になる汗のにおいや加齢臭も、入浴して全身を清潔にすることでケアできます。
入浴中に体の汚れや皮脂をしっかり洗い流しましょう。

お風呂に重曹(炭酸水素ナトリウム)を配合した入浴剤を入れると、さらに清浄効果が高くなります。

 

4.血行促進、代謝アップ

夏は冷房の効き過ぎや、冷たいものの食べ過ぎなどのため、血行不良と鳴り、体の芯まで冷えてしまうことがあります。

そんな時に、おおむね38度のぬるめのお湯にゆっくりつかれば、体の芯まで温めることができますし、水圧による血行の促進や代謝のアップが期待できます。

 

◆暑い夏を乗り切る入浴メソッド


暑い夏を乗り切るためにはいくつかの入浴メソッドがあります。
夏の入浴方法をご紹介しましょう。

 

1.年齢を問わず入浴前に必ず水分補給を

お風呂に入ると、大量の汗をかきます。
入浴前には、しっかり水分補給をして脱水症状を予防しなければなりません。

150~300ミリリットル(コップ1~2杯分)の水を飲んでから入浴しましょう。
入浴前だけでなく、入浴後の水分補給も忘れないでください。

 

2.37~39度のぬるま湯

人によってはぬるいと感じるかもしれませんが、お風呂は37~39度のぬるま湯がおすすめです。
ぬるま湯は体力や年齢に関係なく、ヒートショックやのぼせなどの体調不良を起こしにくいといわれています。

 

3.10分-15分程度の入浴時間

10分~15分程度おおむね40度のお湯につかれば、体は十分温まり、血行も促進されます。顔や額が汗ばんできた頃がちょうどよいと考えてよいでしょう。

 

4.お風呂上がりも水分補給を

お風呂に入る前に水分補給が必要なのはもちろんですが、お風呂上りも水分補給をおこたらないようにしましょう。 

お風呂から上がる頃には、すでに体内からたくさんの水分が失われています。
失われた水分を取り戻すためにも、しっかり水分補給をしましょう。

 

5.バスローブやタオルで汗を吸い取ってから着替える

お風呂から上がって、体に汗が残ったままパジャマや寝巻を着ると、汗を吸って冷たくなることがあります。

お風呂上りは、バスローブやタオルで汗を吸い取ってから着替えるようにしましょう。
バスローブは、湯冷めしにくく、肌の保湿にも効果的です。

 

◆夏の入浴におすすめのドリンクと飲み方


水分補給のためのドリンクにはさまざまな種類があります。
夏におすすめのドリンクを紹介しましょう。

 

1.ミネラルウォーター

地下水をろ過したり加熱処理をしたりして、飲料水にしたものがミネラルウォーターです。
ミネラルウォーターにはミネラルが豊富に含まれており、軟水と硬水とがあります。

 

2.麦茶

素早く水分を吸収できる麦茶は、ミネラルや塩分が少しだけ含まれているので、汗をかきやすい夏場の水分補給には最適です。

麦茶はノンカロリーで、糖分やカフェインが含まれていません。
そのため、年齢にかかわらず夏入浴にはおすすめです。

 

3.ハーブティー

香りがよいハーブティーは、お風呂上りに飲むと、体の緊張をほぐしてくれるのでリラックスできます。
また、お風呂から上がってすぐに就寝する場合は、眠りにつきやすくなるのも特徴の1つです。

ハーブティーには、ローズマリーなどいろんな種類があり、種類によって効果も異なります。
ハーブティーは温かい方がより効果があるようです。

 

4.キンキンより少しぬるめがおすすめ

水分補給の基本といわれる水は、入浴時にはキンキンに冷えたものより、少しぬるめの方がおすすめです。
白湯も沸騰させたお湯を冷まして、ぬるま湯くらいになったものがよいでしょう。

 

5.出てすぐのビールはNG

お酒が好きな人にとって、湯上りのビールはたまらないという人も多いでしょう。
しかし、アルコールは利尿作用が強く、逆に水分の排出を促進してしまいます。
また、アルコールを摂取すると、血の巡りがよくなるので、高血圧を招くおそれもあります。

以上のことから、お風呂から出てすぐのビールはNGです。

 

6.一気に飲むのではなく、入浴前後に少しずつ

水分は、一気にがぶ飲みするのではなく、入浴前後に少しずつ飲むようにしましょう。

たくさんの水を一度にたくさん飲んでも、すぐに排せつされてしまいます。
目安としては、1日1,200ミリリットル以上の水分を摂取するとよいでしょう。

 

◆夏の入浴時の注意事項


夏の入浴時にはいくつかの注意事項があります。
入浴時の注意事項を紹介します。

 

1.前後で水分補給

お風呂上りは、かなりの水分が失われてしまうので、血液が濃縮し、血管が詰まりやすい状態になっています。
最悪、心筋梗塞や脳梗塞を招き、介助が必要な状態になってしまうかもしれません。

そのため、喉が渇いていなくても、入浴前後にコップ1杯のお水を飲むことを怠らないようにしましょう。

 

2.入浴時間は短めに、温度はぬるめに

入浴時間やお湯の温度によっては、肌の乾燥や脱水症状を招くおそれがあります。
入浴時間は10~20分と、短めにしましょう。
30分以上入浴すると、体に負担がかかってしまいます。

また、お湯の温度は38〜40度程度のぬるめのお湯にするとよいでしょう。
10~20分間、38~40度のお風呂につかると、体の疲れが取れ、リラックスできますし、ぐっすり眠りにつくことも可能です。

さらに、このパターンの入浴方法を1週間に2回程度繰り返せば、美容効果も、老化防止効果も期待できます。

なお、38度以上の熱があり、全身の倦怠感や悪寒がある場合、あるいは、頭痛・めまい・嘔吐・下痢などの症状がある場合は湯船につかることは避けるべきです。

また、呼吸器や心臓、血管などに疾患がある人は、息苦しさを少しでも感じたら、ただちに湯船から上がって休みましょう。

 

3.室内は冷やし過ぎに注意

血圧変動を考えると、38~40度のお湯につかる場合、脱衣室の室温は22〜25度、浴室は25度が適温です。

夏は暑いからといって室内を冷やし過ぎないよう注意しましょう。

 

4.飲み物も冷えしすぎに注意

暑い夏は湯上りに、大量にキンキンに冷えた飲み物を飲みたくなるものです。
しかし、冷えた飲み物は内臓を冷やし、血液の流れや免疫力の低下を招き、体調を悪化させる場合があります。

サウナドリンクは、冷やして飲むよりも、常温で飲むのがおすすめです。

 

◆「いきいき夢ロマン」のお風呂で厳しい夏を乗り切ろう!


暑いと、ついついお風呂もシャワーなどで簡単に済ませてしまいたくなるものですね。
しかし、夏でもしっかりお風呂につかることは、たくさんのメリットがあります。

熱中症に負けない体をつくるためにも、正しい入浴方法や注意点を意識しながら、毎日お風呂に入る習慣をつけるようにしましょう。

なお、源泉掛け流しの天然温泉「栃木天然温泉 いきいき夢ロマン」は、健康的な汗を流せる、厳しい夏を乗り切ることができる温泉施設です。

ぜひ一度お越しください。